営業からの転職を成功させるには?経験が活きるおすすめ職種と年代別のポイント

更新日 2026.07.10
公開日 2026.06.26
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営業からの転職イメージ

営業職として第一線で活躍してきた方の中には、今後のキャリアパスや年収の頭打ちを感じ、現状からさらに市場価値を高めたい、より経営に近い立場で事業推進に携わりたいと考え、転職を検討するケースも見受けられます。

営業で培った高度なスキルや実績は、他業種・上流ポジションでこそ最大限に評価されます。本記事では、攻めの転職、市場価値の最大化という視点も交え、転職の成功戦略を解説します。

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営業から転職したいと考える主な理由

営業職として日々成果を重ねている方でも、キャリアの将来や働く環境に悩みを感じることは少なくありません。このままで良いのか、もっと成長できる場があるのではと考え、転職を意識する場面もあるでしょう。

ここでは、営業職の方が転職を考える主な理由について、要点を絞って解説します。

将来を見据えたキャリアの拡大やステップアップを目指して

業界の変化や企業の成長性を見極め、今後のキャリアの幅を広げたり、市場価値を一段と引き上げたりすることを目指して転職を検討するケースが増えています。事業全体の戦略を描くポジションや経営幹部候補、さらには年収アップを目指して、事業会社の中枢やコンサルティング領域などへの転身に挑戦する方も増えています。

より経営課題の解決にコミットしたい

単なる数字の達成にとどまらず、クライアントや組織全体の課題解決、経営戦略の上流工程への関与を志向する動きも強まっています。「より経営課題の解決にコミットしたい」「企業の成長に直接貢献したい」といった成長志向が、転職理由の中心となっています。

より生産性の高い働き方や成長環境を求めて

豊富な現場経験を活かしつつ、より生産性の高い働き方や新たな価値を生み出せる環境を求めて転職を検討するケースも増加傾向にあります。単なる行動量ではなく、知的生産性の強化やモデル構築・オペレーション設計で組織貢献を高めたいという思いが、次のキャリア選択を後押ししています。

営業出身者が評価される3つのスキル

営業経験で培われるスキルは、転職市場でも十分に評価されます。特に複雑なビジネス環境で実績を積んできた営業担当者のスキルセットは、幅広い職種で活かせる可能性があります。ただし、希望する職種や役割によっては、追加の知識や経験が求められる場合もあるため、自己分析や必要なスキルアップも意識しておくとより選択肢が広がるでしょう。

顧客の課題を発見し解決に導く能力

顕在ニーズへの対応にとどまらず、顧客の経営陣と向き合い、潜在的な事業課題を特定してソリューションを組み立てる提案型営業の経験は、多くの職種で求められる重要なスキルです。

目標達成に向けた論理的思考と行動力

KGI(重要目標達成指標)からバックキャストして高精度のパイプラインを設計し、ボトルネックを特定しながらKPI(重要業績評価指標)を管理する能力は、事業運営において役立つスキルのひとつです。机上の計画だけで終わらせるのではなく、実際に行動し、成果を出すために努力を重ねる実行力や責任感は、転職市場でも高く評価されます。

多様な関係者を巻き込む対人折衝力とプレゼン力

大手企業向けの営業では、先方の決裁者から現場担当者まで、さらに自社の開発・法務・経営など複数部門を束ね、異なる利害を調整して合意をつくり、案件を成約まで運ぶ力が求められます。こうした合意形成力と、要点をわかりやすく伝えるプレゼンテーション力は希少性が高く、マネジメントポジションでも評価されます。

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営業からのキャリアパス―おすすめ職種

営業職で培った現場目線の知見や実践的な経験を活かせる、キャリアアップにおすすめの職種をご紹介します。

経営企画・事業企画

営業現場での課題発見力や、数字をもとにした戦略立案・実行力を活かして、全社的な経営戦略や新規事業の推進に携わることができます。

経営企画について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しております。

コンサルタント

顧客課題の抽出力や提案力、プロジェクトマネジメント経験を活かし、企業の経営課題解決や業務改革を支援するポジションです。

30代未経験からコンサル転職について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しております。

事業責任者・マネージャー

チームや組織のマネジメント経験、P/L責任を持った事業推進力を活かし、より経営に近い立場でのキャリアアップが可能です。

プロジェクト推進・PMO・事業推進

プロジェクト推進やPMO、事業推進のポジションでは、営業で培った調整力や推進力が大きな強みとなります。複数の関係者をまとめ、目標達成に導いた経験は高く評価されます。営業経験を活かし、より広いフィールドで活躍したい方におすすめのキャリアパスです。


年代別に見る―営業からの転職成功のコツ

営業からの転職成功のコツ

企業がより高いポジションや責任ある役割を担う人材に求める能力やスキルは、年齢やキャリアのステージが上がるにつれて一層高度化していきます。今のご自身の立ち位置や強み・課題を客観的に見極め、目指すキャリアに合わせた現実的な戦略を描くことが重要です。

30代前半~30代半ば―即戦力としての実績とリーダーシップ経験

30代前半~半ばでは、まず自身が高い成果を出せる営業パーソンであることが前提です。そのうえで、プロジェクトリーダーや小規模チームのマネジメント、若手メンバーの育成など、リーダーシップを発揮した実績が評価されます。

また、営業活動を通じて培った市場や顧客への理解を活かし、営業企画や小規模プロジェクトの立ち上げといった新たな挑戦もアピール材料となります。

「個人として成果を出す力」と「チームを牽引する力」の両方を、具体的なエピソードや数値で示すことで、営業企画や事業開発など、より大きな役割へのステップアップにつながります。

30代後半―プレイングマネージャーとしての実績と組織変革力

30代後半では、自分が成果を出す段階から組織を動かし、変革を主導する役割へと期待がシフトします。プレイングマネージャーや部門リーダーとして、複数のチームやプロジェクトを統括し、部門横断での仕組み化や業務プロセス改革、全社的な課題解決など、より広範囲かつ経営視点を持った実績が求められます。

この年代での転職では、単なる数字だけでなく組織や事業全体にどんなインパクトを与えたのか、どのような課題を抽出し、どんな変革を実現したのかといったストーリーが重要です。経営企画や事業企画など、事業運営や組織全体に関与するポジションへの挑戦も現実的になってきます。

40代・50代―営業責任者としてのP/L責任経験と経営ポジションへの可能性

40代・50代では、営業部門や全社でP/L責任を担った経験、事業計画や組織運営の実績が大きな強みとなります。

特に、これまでのマネジメント経験や事業推進力を活かし、スタートアップや成長企業でCOO(最高執行責任者)やCBO(最高事業責任者)、CSO(最高戦略責任者)といった経営層ポジションにチャレンジできる可能性も広がっています。

求人数自体は限定的かつ競争も厳しいものの、ご自身の実績や強みがどのように企業の経営課題解決・事業成長に貢献できるかを整理し、適切にアピールすることが重要です。

COOについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しております。

CSOについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しております。

営業からの転職で有利になる・役立つ資格

上位ポジションへの転職において資格が採用の決定打になることは少ないものの、基礎知識や業界理解の証明としてプラスに働く場合があります。ここでは営業経験者のキャリアアップに役立つ主な資格を紹介します。

TOEIC

外資系企業や日系グローバル企業、上位コンサルティングファームを目指す場合、ビジネスレベルの英語力の指標としてTOEIC L&Rで800〜900点台が目安とされることがあります。ただし、実務ではスコア以上に、会話・プレゼン・資料作成などの実践的な英語運用力が重視されます。

日商簿記・中小企業診断士

経営企画や事業責任者を目指す上で、P/L・B/S(損益計算書・貸借対照表)を読み解くファイナンスの知識は必須です。簿記2級以上や中小企業診断士の学習を通じて得られる知識は、経営陣に対して数字を根拠にした戦略提案を行うための確かな基盤となります。

ITパスポート・基本情報技術者

各業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が急務となっている現状を踏まえ、ITパスポートや基本情報技術者は、ITリテラシーの土台を証明する指標として評価されます。ただし、実際の業務では資格取得だけでなく、実務経験や追加の専門知識も重要となる場合が多いことも把握しておきましょう。

表1:営業からの転職で有利になる・役立つ資格
資格名概要活かせる職種・シーン
TOEIC英語力を示すテスト(スコア指標)外資・グローバル企業、コンサル
日商簿記2級以上財務・会計の基礎知識経営企画、事業企画
中小企業診断士経営全般の知識・分析力経営企画、コンサル
ITパスポートITの基礎知識ITコンサル、SaaS企画
基本情報技術者システム・ITの基礎力IT職種、DX推進

営業からの転職にまつわるQ&A

キャリアの転換期を迎えた営業担当者が転職を検討する際によくある質問や悩みについて、分かりやすく解説します。


異業種・未経験職種への転職で年収は下がりますか?

異業種・未経験分野への転身では、年収が一時的に下がる可能性があります。ただし、営業で培った事業推進力や実績が高く評価され、経営企画やコンサルティングなどの領域では、かえって年収が上がる場合もあります。年収がどう変化するかは、転職先の業界や役割、ご自身のスキルや実績がどの程度マッチするかによって大きく異なります。

転職活動はいつから始めるべきですか?

経営や事業運営に関わるポジションの採用は、企業の経営課題(新規事業の立ち上げや組織再編等)に連動し、非公開で進むことが少なくありません。また、ポジションの発生タイミングは不規則です。そのため、すぐに転職するつもりがなくても、中長期的な視点でプロのキャリアアドバイザーや人材紹介会社と接点を持ち、継続的に市場の動向をウォッチしておくことを推奨します。


キャリアの方向性がまだ明確でなくても相談できますか?

もちろん可能です。現職で多忙を極めるビジネスパーソンほど、じっくりとキャリアの方向性を考える時間が取れないものです。客観的な市場価値の壁打ち相手として人材紹介会社のコンサルタントを活用することで、ご自身が気づいていない強みや、今後目指すべきキャリアの方向性、上位ポジションへのステップなどが明確になります。

まとめ

現場で身につけた課題解決力や、最後まで結果を出し切る責任感は、事業や組織の成長を担うポジションでこそ、真価を発揮します。

日々の営業数字を追うだけでなく、組織や事業全体にインパクトを与える役割へチャレンジすることで、あなた自身の市場価値とキャリアの可能性はさらに広がります。

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