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採用担当者や面接官が【内部監査】の職務経歴書で見るポイントとは?
内部監査の職務経歴書では、監査対象の広さ、改善提案の実効性、経営や各部門との連携力が伝わるかが重要です。
役割と範囲
採用担当者は、まず「どのような立場で、どこまで担当していたか」を確認します。以下の点が明確だと評価されやすくなります。
- 担当領域:J-SOX、業務監査、IT監査、海外子会社監査、コンプライアンス監査 など
- 業務内容:監査計画立案、往査、ヒアリング、調書作成、改善提案、フォローアップ
- 企業規模:上場企業、グループ会社数、海外拠点数、売上規模
- 組織規模:内部監査部門の人数、自身の役職、マネジメント有無
- 関係者:経営層、監査役、各部門責任者、子会社管理部門、外部監査人 など
単なる「内部監査を担当」ではなく、対象範囲と関与レベルまで具体的に書くことがポイントです。
成果と再現性
内部監査は定量化しにくい職種ですが、成果はできるだけ数値や事実で示すことが重要です。採用担当者は、「その人が入社後も同様の成果を出せるか」を見ています。
- KPI・実績:年間監査件数、改善提案数、是正完了率、監査指摘の削減率
- 改善効果:業務フロー見直し、不備是正、内部統制強化、リスク低減
- 業界親和性:製造、金融、IT、医療など、応募企業の業界に近い経験
- 企業規模親和性:上場企業、大企業、オーナー企業、グローバル企業での経験
- ビジネスツール:Excel、PowerPoint、監査管理システム、ERP、BIツール など
「何を監査したか」だけでなく、「どんな改善につなげたか」まで書けると評価が上がります。
専門性
内部監査では、監査手法だけでなく、会計・内部統制・リスク管理・ITなどの専門知識も重要です。職務経歴書では、実務に裏付けられた専門性を簡潔に示しましょう。
リスク評価、内部統制評価、監査手続、原因分析、改善提案、レポーティングといったスキルは誰しもが容易にできる仕事ではありません。また、公認内部監査人(CIA)、公認会計士、USCPA、簿記、CISAなどの資格があれば、書類選考に優位に働くでしょう。
特に、監査対象業務への理解と、関係部署を巻き込んで改善を進める力は、実務上の大きな評価ポイントになります。
【内部監査】で推奨されるフォーマットと選び方
内部監査の職務経歴書は、原則として<逆編年体式>がおすすめです。理由は、内部監査では「直近でどの領域を、どの立場で、どの規模の会社に対して担当していたか」が特に重視されるためです。
逆編年体式であれば、最新の監査経験や専門性が冒頭で伝わるため、読み手が短時間で評価しやすくなります。特に内部監査は、制度対応やリスク領域の変化が早いため、古い経験よりも直近の実務内容が重視されやすい職種です。
監査対象の広がり、担当領域の変化、経営層や監査役との連携経験、管理職への役割拡大、指摘・改善提案の質や難易度の向上といった要素を時系列で整えた方が、キャリアの発展や再現性が伝わりやすくなります。
コンサルタント監修!【内部監査】の職務経歴書における例文テンプレート
本章では、各項目の書き方とそのまま使いやすい例文テンプレートを紹介します。
ペルソナ設定
年齢:41歳
経験社数:3社
在籍企業:東証プライム上場/建設業界
役職:内部監査室長
1社目では法務部で5年間、契約審査、コンプライアンス対応、機関法務などの実務を経験。2社目では法務部に2年間在籍した後、内部監査部門へ異動し、6年間にわたり業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理高度化に携わってきた。法務で培った規程・統制理解と、監査で培った改善提案力を強みとし、3社目の現職では建設業界の内部監査室長として勤務。5名体制の組織をマネジメントしている。
レポートラインは代表取締役および常勤監査役であり、意思決定機関(会議体)としては、毎月の経営会議や四半期ごとのリスク・コンプライアンス委員会に出席。経営意思決定のサポートとして、管理本部長、法務部長、経営企画部長と密に連携することもある。
《職務要約》の書き方
内部監査の職務要約では、これまでの経験領域のつながりと、現在の役割を簡潔に示すことが重要です。例えば、法務から内部監査へと専門性を広げてきた場合は、その一貫性が伝わるようにまとめましょう。
書き方のポイント
- 3〜5行程度で、経験領域の全体像を先に示す
- 法務・コンプライアンス・内部統制・内部監査など、一貫した強みが分かる流れにする
- 現在の役職、統括人数、監査対象、レポートラインを簡潔に入れる
- 経営層・監査役へのレポート経験があれば明記する
- 業界特有の論点に対応してきたことを盛り込む
- 「何をしている人か」で終わらず、何を実現してきたかまで触れる
例文テンプレート
内部監査および法務の経験を積んでまいりました。1社目では法務部にて契約審査、コンプライアンス対応、機関法務を担当し、2社目では法務業務を経て内部監査部門へ異動し、業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理高度化に従事しました。現在は建設業の内部監査室長として5名体制の組織を統括し、本社部門や現場、グループ会社を対象とした監査を推進しています。法務で培った統制理解と、監査で培った改善提案力を強みに、代表取締役・常勤監査役への報告や経営会議での提言を行っています。
《職務内容・職務範囲》の書き方
職務内容・職務範囲では、担当業務の列挙にとどまらず、どの範囲を対象に、どの立場で関与していたかを具体的に示すことが大切です。室長クラスの場合は、計画策定やメンバー管理も含めて記載しましょう。
書き方のポイント
- どこまで責任を持ったかを書く
- 監査対象を具体化する
┗例)本社部門、支店、営業所、子会社、施工現場 - 監査の種類を明記する
┗例)業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理 - 経営層、監査役、各部門長との連携も記載する
- 監査計画立案、要員管理、報告まで含める(課長以上の場合)
例文テンプレート
・年間内部監査計画の策定および監査テーマの選定
・本社部門、支店、営業所、施工現場、グループ会社を対象とした業務監査の実施
・内部統制評価およびリスクアセスメントの実施
・子会社監査を通じたグループガバナンス強化
・監査調書・監査報告書の作成、代表取締役および常勤監査役へのレポーティング
・経営会議、リスク・コンプライアンス委員会への出席および改善提案
・管理本部長、法務部長、経営企画部長との連携による統制高度化の推進
・内部監査室メンバーの指導・レビュー・進捗管理
《実績・数値・表彰》の書き方
内部監査は成果が見えにくい職種のため、件数や改善率などを用いて、できるだけ客観的に示すことが重要です。監査の実施だけでなく、改善や統制強化につながった結果まで記載しましょう。
書き方のポイント
- 内部監査は、件数・範囲・改善率・是正完了率で見せる
- 「監査を実施した」だけでなく、改善につながった結果を書く
- 数字が出しにくい場合は、対象拠点数、年間件数、対応テーマ数でも良い
- Before/Afterが分かる書き方にすると伝わりやすい
例文テンプレート
{実績}
・年間4件の監査計画を統括し、監査実施率100%を達成
・本社部門、支店、施工現場、子会社を含む計8拠点を対象に監査を実施
・内部統制評価の見直しにより、重要不備の早期発見件数を25%向上
・監査指摘事項の進捗管理方法を改善し、是正完了率を65%から86%へ改善
・子会社監査を通じて、規程運用や承認手続のばらつきを是正し、グループ統制を強化
・リスク管理高度化施策として、重点リスクの評価基準を再整備 – 経営会議での活用定着
・監査報告に基づく改善提案のうち、4件が全社施策として採用
《資格・スキル》の書き方
資格・スキル欄では、内部監査に必要な専門性を整理して示します。法務経験がある場合は、監査実務だけでなく、規程・統制理解も強みとして表現できます。
書き方のポイント
- 資格は業務との関連性が高い順に並べる
- 内部監査、法務、内部統制、リスク管理に関するスキルを整理する
- 室長クラスは、監査実務だけでなくマネジメント・経営報告力も入れる
例文テンプレート
{資格}
・公認内部監査人(CIA)
・ビジネス実務法務検定2級
{スキル}
・業務監査、内部統制評価、子会社監査
・リスクアセスメント、リスク管理高度化
・契約審査、コンプライアンス対応、機関法務
・監査計画策定、監査報告書作成、是正フォロー
・経営層・監査役・各部門長との調整およびレポーティング
・監査組織マネジメント、メンバー育成
{使用ツール}
・Excel、Word、PowerPoint
・各種ワークフローシステム、文書管理システム
・会計・契約管理関連システム
《自己PR》の書き方
自己PRでは、内部監査としての強みを、監査経験とそれに付随する関連経験の両面から伝えることが重要です。単なる指摘にとどまらず、改善につなげる力があることを示しましょう。
書き方のポイント
- 内部監査としての強みを、法務・統制理解・改善提案力の掛け算で見せる
- 「指摘する人」ではなく、「改善まで導ける人」であることを伝える
- 経営層との接点や報告経験があれば明記する
- マネジメント経験がある場合は、組織運営や育成も触れる(課長以上の場合)
- 抽象論ではなく、どのような経験に裏打ちされた強みかを書く
例文テンプレート
法務部門で培った契約・規程・コンプライアンスに関する知見を基盤に、内部監査領域で業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理高度化に取り組んでまいりました。法令や規程の理解にとどまらず、実際の業務運用に即して課題を把握し、改善提案へつなげられる点が強みです。現在は内部監査室長として5名の組織をマネジメントし、代表取締役・常勤監査役への報告や経営会議での提言を担っています。牽制機能を果たしながらも、各部門と連携して実効性のある改善策を推進してきた経験を活かし、今後もガバナンス強化と事業運営の健全化に貢献してまいります。
よくあるNG例と改善案
監査計画
▲NGな書き方
年間監査計画を策定
★改善例
全社リスクアセスメントをもとに、業務監査・コンプライアンス監査・内部統制評価の年間計画を策定。重要度と発生頻度で監査テーマを再優先順位付けし、重点領域への監査工数配分を30%見直し。
業務監査
▲NGな書き方
各部門の業務監査を実施
★改善例
本社3部門、支店・営業所8拠点、施工現場5件を対象に業務監査を実施。承認プロセス、原価管理、発注運用を点検し、重要指摘6件・改善提案14件を通じて統制不備の是正を推進。
コンプライアンス監査
▲NGな書き方
コンプライアンス監査を担当
★改善例
建設業法、下請法、入札・契約手続、協力会社管理を対象としたコンプライアンス監査を主導。不備の多かった契約審査・証跡管理ルールを見直し、関連指摘件数を翌年度35%削減。
内部統制評価
▲NGな書き方
内部統制評価を実施
★改善例
購買、外注管理、売上計上、原価管理を中心に内部統制評価を実施。主要統制の整備・運用状況を再点検し、不備7件を抽出、改善完了率86%までフォローした。
経営層・監査役へのレポーティング
▲NGな書き方
経営層に監査結果を報告
★改善例
代表取締役・常勤監査役向けに、重要度別の監査結果レポートを月次で作成。経営会議・リスク管理委員会で改善優先順位を提言し、提案施策6件が全社対応として採用。
協力会社管理・発注プロセス監査
▲NGな書き方
協力会社管理を監査
★改善例
協力会社との取引適正化をテーマに、選定、発注、契約、検収、支払プロセスを横断監査。下請契約書未整備12件、承認不備8件を是正し、関連不備発生率を前年22%から15%へ低減。
事故・不祥事・品質不具合対応
▲NGな書き方
社内調査対応を担当
★改善例
重大事故・品質不具合発生時の社内調査を主導。関係部門ヒアリング、原因分析、再発防止策の策定まで一貫して対応し、再発防止措置5件を制度化。
監査組織マネジメント
▲NGな書き方
内部監査室の管理を担当
★改善例
内部監査室5名を統括し、監査手続書・レビュー基準・報告書フォーマットを標準化。監査品質の平準化を進め、報告書提出リードタイムを2日短縮。
データ活用・監査効率化
▲NGな書き方
データを活用して監査を行った
★改善例
購買・支払・原価データを用いて異常値分析を実施し、高リスク案件を事前抽出。往査前の論点整理を高度化し、監査準備工数を15%削減するとともに、重点指摘の精度を向上。
提出前に確認!職務経歴書チェックリスト
内容・実績の充実
✅ 役割・スコープ・規模・期間の明記
✅ 成果の定量化(数値・比較対象)
✅ 使用ツール・システム・基準の記載
✅ 会社概要・組織規模の記載
求人適合・キーワード
✅ 求人票との整合性とキーワード最適化
✅ 職務要約と自己PRの最終調整
✅ 提出先ごとのカスタマイズ
表現・用語の整理
✅ 用語の一般化と略語の明確化
✅ 守秘情報への配慮と匿名化
✅ 資格・語学・受賞歴の最新化
表記・校正の統一
✅ 誤字脱字・表記ルールの統一
✅ 数字・期間・肩書の整合性チェック
✅ 連絡先・氏名・日付の記載および最新化
✅ 特殊文字・画像貼付の回避
レイアウト・分量
✅ フォーマットの選択と統一
✅ レイアウトと可読性
✅ ページ数と分量の適正化
提出・ファイル管理
✅ 提出形式とファイル命名
✅ 応募要項の遵守
✅ 特殊文字・画像回避(提出観点)
✅ 提出先ごとのカスタマイズ
デロイト トーマツ ヒューマンリソース
【内部監査】の職務経歴書サンプル
氏名:等松 紹之介
提出日:20XX年XX月XX日 現在
■職務要約
内部監査および法務の領域における一貫した経験を有します。1社目では法務部にて契約審査、コンプライアンス対応、機関法務を担当し、2社目では法務業務を経て内部監査部門へ異動し、業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理高度化に従事しました。現在は建設業の内部監査室長として5名体制の組織を統括し、本社部門や現場、グループ会社を対象とした監査を推進しています。法務で培った統制理解と、監査で培った改善提案力を強みに、代表取締役・常勤監査役への報告や経営会議での提言を行っています。
■職務経歴
20XX年XX月 ~ 現在
等松建設株式会社
資本金:520億円
事業内容:建設業
従業員数:7,231名
上場区分:東証プライム上場
雇用形態:正社員
役職:内部監査室長
■職務内容
<年間内部監査計画の策定・監査テーマの選定>
- 業務監査・コンプライアンス監査・内部統制評価の年間計画を策定
- 重要度と発生頻度で監査テーマを再優先順位付け – 重点領域への監査工数配分を30%見直し
<業務監査>
*対象:本社3部門、支店・営業所8拠点、施工現場5カ所、グループ会社2社
- 承認プロセス、原価管理、発注運用を点検し、重要指摘6件・改善提案14件
- 統制不備の是正を推進
<内部統制評価・リスクアセスメントの実施>
- 購買、外注管理、売上計上、原価管理を中心に内部統制評価を実施
- 主要統制の整備・運用状況を再点検し、不備7件を抽出、改善完了率86%までフォロー
<監査調書・監査報告書の作成・レポーティング>
*対象:代表取締役・常勤監査役・管理本部長・法務部長・経営企画室長
- 重要度別の監査結果レポートを月次で作成
<経営会議/リスク・コンプライアンス委員会への出席および改善提案>
- 監査結果・リスク傾向・是正進捗を定期報告
- 経営会議・リスク管理委員会で改善優先順位を提言 – 提案6施策が全社対応として採用
<マネジメント>
- 内部監査室メンバー4名の指導/育成・レビュー・進捗管理を担当
- 監査手続・調書レビュー基準を標準化
┗監査報告書提出リードタイムを20%短縮、差戻し率を25%から8%へ改善
■資格
公認内部監査人(CIA)
ビジネス実務法務検定2級
■スキル
業務監査、内部統制評価、子会社監査
リスクアセスメント、リスク管理高度化
契約審査、コンプライアンス対応、機関法務
監査計画策定、監査報告書作成、是正フォロー
経営層・監査役・各部門長との調整およびレポーティング
監査組織マネジメント、メンバー育成
Excel、Word、PowerPoint
各種ワークフローシステム、文書管理システム
会計・契約管理関連システム
■自己PR
法務部門で培った契約・規程・コンプライアンスに関する知見を基盤に、内部監査領域で業務監査、内部統制評価、子会社監査、リスク管理高度化に取り組んでまいりました。法令や規程の理解にとどまらず、実際の業務運用に即して課題を把握し、改善提案へつなげられる点が強みです。現在は内部監査室長として5名の組織をマネジメントし、代表取締役・常勤監査役への報告や経営会議での提言を担っています。牽制機能を果たしながらも、各部門と連携して実効性のある改善策を推進してきた経験を活かし、今後もガバナンス強化と事業運営の健全化に貢献してまいります。